きじとらのギター雑談所

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ギターや音楽についてのあれこれ

【名盤紹介】Black Sabbath/Heaven and Hell

こんばんは、きじとらです。

ブログを始めたらやってみたかったことの一つであるアルバム紹介を不定期にやっていこうかと思い空き時間にスマホからポチポチ記事を書いています。

記念すべき第1回目はこちら。

Black Sabbath/Heaven and Hell


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イングランドのバーミンガムで結成されたBlack Sabbathによる1980年発表の9枚目のスタジオアルバム『Heaven and Hell』です。

 

なぜいきなり9枚目からの紹介なのかというと、このアルバムがバンドにとって重要な節目の時期に発表されたものであるからです。

あと僕がめっちゃ好きだから。

新ボーカリスト ロニージェイムスディオの加入

元々このバンドにはオジーオズボーンというボーカリストがいましたが、なんやかんやの大人の事情で解雇されてしまいます(割愛)

そこで新しく加入したのがRainbowを脱退して自身のバンドを立ち上げる計画を練っていたロニージェイムスディオです。

 

ディオの加入により、Black Sabbathの音楽性は大きく変化します。

以前よりもメロディアスになり、後にヘヴィメタルの様式美となる音楽性を確立したのです。

 

そのRainbowが持っていたメロディアスさとBlack Sabbathが持っていたヘヴィさが混ざりあっていたことから一部には「虹サバス」とも呼ばれたりしますね。

オジー期の音楽性が好きだったファンにはこの変化が受け入れられずに離れてしまった人がいるのは仕方ないのですがそれはそれとしてバンドにとってはいい変化であったことに間違いはないでしょう。

 

ディオの驚異的な歌唱力

ディオのソングライティング力がこのアルバムの制作に大きく寄与していたことはもちろんですが、やはり特筆すべきは彼の歌唱力。

先代のオジーとは全く違うタイプのボーカリストで、ともすれば暑苦しい程情熱的に歌います。

 

オジーはオジーで初期サバスのおどろおどろしさやブルースの要素も含まれてた作風にとてもマッチしていたのですが僕がディオの歌声を初めて聴いた時は「これはロックを歌うために与えられた声だ…」と思ったほど衝撃的でした。

このアルバムの中で彼のボーカリストとしての力量が最もよく分かるのが表題曲の''Heaven and Hell''です。

時流を読んだアイオミの洞察力

ここまでディオの話ばかりしてきましたがこのバンドの実質的リーダーのGt.トニーアイオミの洞察力には目を見張るものがあります。

というのも1980年代というのはヘヴィメタルの全盛期とも言える程のムーブメントが起きており、78〜80年はハードロックからヘヴィメタルへの転換期でした。

その時流を素早く察知し、これまでの作風とは打って変わって今や様式美と言われるヘヴィメタルで勝負を仕掛けたアイオミの判断力は凄まじいです。

 

またギタープレイの面においても当時は78年にかの有名な''Van Halen''が鮮烈なデビューを飾ったこともあり、ギタープレイの可能性は押し広げられ、ギターヒーローなるものが持て囃されるようになりました。

そんな時代背景もあってか、アイオミのギターはキレッキレです。

「あれ?なんか80年代入ってから急に上手くなってない?」と思ったのは僕だけではないはず。

 

能ある鷹は爪を隠すとはよく言ったもので、実際アイオミが初期サバスの世界観に合わせるために今までは弾き倒して無かっただけなのか、ギターヒーロー重用の機運を察知して猛練習したのかは不明ですがベストなタイミングでこのアルバムをリリースしたことは確かですね。

楽曲紹介

メンバー

Vo.Ronnie James Dio

Gt.Tonny Iommi

Ba.Geezer Butler

Dr.Bill Ward

 

1.Neon Knights ★★★★★

このアルバムのオープニングナンバーを飾るのは''ネオンの騎士''です。か、かっけえ…

ひたすらダウンピッキングで攻めまくるシンプルなリフにディオの歌唱が聴くものをRPGの世界へ誘ってくれます。

「王冠と指輪」「ドラゴンと王様」 「光の海を渡れ」

か、かっけぇ…

これです、ディオといえば気持ちいいぐらいにファンタジーに振り切った世界観の歌詞が特徴的です。

実際Black Sabbath脱退後に結成されたDIOというバンドではライブ中に剣でドラゴンと戦います。

かっけぇ…

え?何言ってるか分からないって?

いやいや剣でドラゴンと戦うんですって。

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1曲目から疾走感のある曲で掴みはOK、ソロでもここぞとばかりにアイオミ先生が弾き倒します。

2.Children of the Sea ★★★★★

静かなアルペジオから始まる2曲目。

ディオはパワフルな歌唱に加え、''静''を演出することも出来る技量を持っています。

この曲で特にお気に入りなのがベースですね。ギーザはよく動くベースラインを作るのですが全く曲を邪魔せず溶け合ってます。

アイオミがオブリガードを入れないシンプルなバッキングであることで調和が取れてるのかもしれません。

3.Lady Evil ★★★★★

子気味いいベースから始まる3曲目。

もうベースが目立ちまくっててギタリストの僕もこの曲はベースばっかり聴いています。曲をグイグイ引っ張って行ってくれます。

そこにワウをかけたギターが入ってこの曲の妖艶さを引き立ててますね。

ディオの歌い方も表情豊かで素晴らしい…!

4.Heaven and Hell ★★★★★

荘厳なリフで明ける4曲目。

ヘヴィメタル史に輝く名曲です。僕が初めて聴いた時はLPだったのですが鳥肌が止まりませんでした。これを聴いて「ヘヴィメタルって凄い…」と思ったのでした。

シンプルながら印象的で聴き手を一気に曲に引き込むリフ、メロディ、構成、素晴らしいです。この曲だけでもいいので聴いてください。爆音で。

 

この曲は今後DIOのライブでも必ずセットリストに組み込まれることになりますがライブ版はもっとドラマティックにアレンジされています。

5.Wishing Well ★★★★★

軽快なノリのベースが楽しい5曲目。

Wishing Wellってご存じですか?コインを投げ入れると願いを叶えてくれる井戸のことなんですよ。

ロマンチックですよね。海外のアーティストでこの曲名をつけてるのちらほら見ます。

この曲はそんな願い井戸の立場から歌詞が書かれてます。

アルバムで初めて聴いた時から今もなのですが何故か「Someday, some way, you'll feel the things I say Dream for a while of the things that make you smile」

の部分で泣きそうになるんですよね。

歌詞の意味と相まって語りかけるようなボーカルが染みます。

6.Die Young ★★★★★

幻想的なシンセとギターで始まる6曲目。

RainbowのKill the Kingにも通づる超王道ハードロックって感じの雰囲気ですがギーザの主張しまくるベースとアイオミの音作りもあってかなりヘヴィになってmす。

この曲でもディオは冴えてます。

最後はみんなで「Die Young!」と叫ぶのが礼儀です。

7.Walk Away ★★★★★

明るく軽快な7曲目。

何回でも言うけどほんとにギーザの作るベースラインはすごい…。

これがルート音にプラスアルファしただけのベースなら曲の雰囲気は全く違うものになっていたでしょう。

全体的に80年代の雰囲気を感じさせる明るいノリですがLAメタルのように突き抜けた明るさにならないのはやはりディオの骨太ボーカルのおかげでしょうね。

8.Lonely the World ★★★★★

哀愁あるブルースを感じる8曲目。

アイオミは偉大なリフメイカーでありますがこの曲のようなリードプレイをさせたら絶品です。

曲の半分以上をずっとソロ弾いてます、最高。

この曲をアルバムの最後に持ってくることで少しもの悲しい余韻を残した状態で幕を引きますね。

 

あとがき

ロックの歴史の中で重要な1枚であるとともにギタリストやベーシストにとってもタメになる作品だと思うので是非聴いてみて下さい(ノ´▽`)ノ♪

曲名の横の★はMAX5個で僕のお気に入り度を表していますよ〜、このアルバムは文句なしの全曲★5個です!

 それではまた。